·
Topページに戻る。
氏名 新井宏(アライヒロシ)
略歴 東京都生まれ(1937年)
東京工業大学物理卒業(1960年)
日本金属工業勤務(1960〜2001年) 常務取締役
韓国国立慶尚大学招聘教授(2001〜2009年)
学位 工学博士(大阪大学1987年、「粒成長に関する熱力学的研究」)
受賞 日本金属学会論文賞、技術開発賞、鉄鋼協会ヘンダ−ソン賞、西山記念賞
考古学における研究分野
@ 古代尺度 遺跡、文献、土地制度から古韓尺(26.7cm/尺、1.60m/歩)を実証。
A 古代製鉄 冶金学と欧州の製鉄史から見て弥生製鉄の可能性をさぐる。
B 鉛同位体比 平原鏡や三角縁神獣鏡の製作地は朝鮮半島か日本。
C 炭素年代 海洋国日本では古くでる。また土器炭化物は汚染のため古くでる。
著書 『まぼろしの古代尺』(吉川弘文館1992)
『理系の視点からみた考古学の論争点』(大和書房2007)
共著「鉛同位体比から見た三角縁神獣鏡」『古代の鏡と東アジア』(学生社2011)
『金属を通して歴史を観る』雑誌バウンダリー33回連載(1998〜2002)
共著「古代・中世の鉄価」『遙かなる和鉄』(日本鉄鋼協会
2015)
論文
歴史考古学関係の論文:約50編 (他に金属工学関係論文約20編)
「古代尺度復元法の研究(第1報〜第3報)『計量史研究』13〜15(1990〜1992)
「鉛同位体比による青銅器の鉛産地をめぐって」『考古学雑誌』85-2(2000)
「古代日本に間接製鉄法があったか」『ふぇらむ:鉄鋼協会誌』5-10( 2000)
「《三国史記・遺事》記事による新羅王京復元と古韓尺」『百済研究』36(韓国語2002)
「結負制の復元と代制の起源」『韓国古代史研究』30(韓国語2003)
「古墳築造企画と代制・結負制の基準尺度」『考古学雑誌』88-3(2004)
「日韓古代遺跡における高麗尺検出事例に対する批判的検討」『朝鮮学報』195(2005)
「炭素14による弥生時代遡上論の問題点」『東アジアの古代文化』127(2006)
「鉛同位体比から見た弥生期の実年代」『考古学雑誌』91-3(2007)
「指標成分の動きからみた古代製鉄」『日本鉄鋼協会文化フォーラム』18(2008)
「炭素14年法と年代遡上論の問題」『日本情報考古学会講演論文集』27(2010)
「土器付着炭化物の炭素14年問題」『邪馬台国』105(2010)
「『出雲風土記』の里程と宍道郷三石記事に現れた古韓尺」『古代文化研究』19(2011)
「平原鏡から三角縁神獣鏡へ」『季刊邪馬台国』113(2012)
学会 日本鉄鋼協会、日本考古学会、日本考古学協会、日本情報考古学会、日本計量史学会
古代史研究会、朝鮮学会、たたら研究会
古韓尺研究ニュース
ライフワークとして取り組んでいる「古韓尺(1尺26.7cm、1歩1.60m)の最近のニュースを以下に紹介する。
『出雲風土記』には宍道郷意宇郡の項に石ノ宮神社の三石(猪像石A、猪像石B、追猪犬像石)についてその大きさが示されている。
それを現在の尺度と比較すると次のように「古韓尺」で示されていたことがわかる。
2012年6月に空中よりレーザー光によって箸墓古墳の測量図を作成した結果が報道された。
その測量図について、「古韓尺」によって復元図を作成すると、墳丘長は180歩(288m)、後円部の径は、
外周から100歩(160m)、90歩(144m)、80歩(128m)、70歩(112m)、60歩(96m)、50歩(80m)、40歩(64m)、
25歩(40m)、15歩(24m)ときれいな数列になっていた。